中学受験

希学園についてその2.山﨑信之亮先生のこと(1)

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こんにちは、ワーキングマザーのための受験留学アドバイザー・喜連川綾乃です。

週刊ダイヤモンド「わが子に最強の中高一貫校&塾&小学校」(2024年4月6日・13日号)の希学園の記事で、うちの息子のチューターとしてお世話になった山﨑信之亮先生(現学園長)がかなり登場されていました。

希学園では6年生になると、クラス担任以外に生徒ひとりずつに中学受験に向けて伴走してくれる「チューター」がつきます。母親である私も身近な伴走者ですので、私も山﨑先生と伴走した感覚があります。その経験から言うと、私は山﨑先生を「天才的な」チューターだと思っています。山﨑先生に相談して、最終的にうちの息子の開成受験を決心しました。

山﨑先生は希学園(関西)から灘中に進学されたご自身も希学園7期生で、前田理事長の薫陶を受けた希学園の精神を体現したような方です。

山﨑先生についてはかねがねお話ししたいと思ってきました。こうしてご紹介する機会ができたのも何かのご縁かと思います。

山﨑先生はどういう人か?

あだ名は「山ペン」

希学園では子供たちが先生に独自のあだ名を付けています。山﨑先生は、通称「山ペン」と言われていたようです。(うちの息子は敬意を表してか「山﨑先生」と言っていました)

なぜ「山ペン」なのかは、ここでは伏せておきますが、理由を聞くと、思わず膝を打ちたくなります。

希学園の先生方は若いです。山﨑先生も若くエネルギッシュで徹夜も辞さずに中学受験に向き合ってくれました。迷った時にはすぐに相談したのですが、大変切れ味のいいアドバイスをくれる「切れ者」という印象でした。

最初の出会い

生徒の個性を尊重

中学受験塾を決めるために大手の中学受験塾で自宅から通学可能なところを軒並み見学してみました。希学園の説明会で、「徹夜で資料を作りました」と言っていたのが山﨑先生で、「うちの生徒が書いた漫画体験記です」と言って渡してくれました。そこに生徒と個人ベースでつながる塾の校風を感じましたし、少なくとも、生徒も楽しそうだという感触を持ちました。

結果的にこの感触は正しかったと思います。

山﨑先生の数々のアドバイス

珠玉のアドバイス

山﨑先生には成否を分けるようなアドバイスを節目、節目でいただき、私も信じて忠実に実行しました。実体験をご紹介していきます。

5年生で行き詰まりトップクラスから陥落

4年生から通塾を開始し、5月に2番目のクラスから1番上のクラスに上がることができたのですが、5年生の4月に陥落してしまいました。本人にはこたえたようで、以前よりも真面目に勉強し始めました。5月に、当時の担任の先生に、以下のような内容でご相談しました。

  1. 算数 公開テストで平均前途をウロウロ。少し難しい問題になると自分で考え抜いて解く力があまりないようです。図を書いたり、数列を書いたりするなど、考えるために手を動かすことができないのが心配です。
  2. 理科 5年になり、復習テスト、公開で点数が取れなくなりました。乾電池、太陽、星、月などが難しいようです。4年の時は得意だったはずの植物、動物も5年になって苦労しています。
  3. 国語 4年の時は苦労したことがなかったのですが、5年になり、読解で点数が取れなくなりました。学習欄の活用などについて、勉強深度が浅いのかも知れず、勉強方法が正しくないかも知れません。記述を改善するためには、短期間でも最高レベル演習を受講した方がよいかとも思ったのですが、いかがでしょうか。

担任の先生は国語については山﨑先生に相談するように予約してくださいました。山﨑先生とのご相談では、ベーシックの宿題プリント(宿プリ)の範囲が広くなり、どうしてよいかわからなかったので、(1)ベーシック当日居残りで宿プリをどこまでやるか、(2)語句文法の復習のし方、(3)宿プリのやり直しの範囲(4)テストゼミの位置づけ、などについてお話を伺いました。必ずしも語句文法のサブテキストを駆使した正しい学習法は実行できず、結局、受験直前にツケが回ります。山﨑先生は特に、宿プリの学習欄を充実させるように指示してくださったのですが、見本はありませんでした。

そんな時に伝説の灘校講師の橋本武先生の「一生役立つ学ぶ力」という本を読み、「銀の匙研究ノート」の勉強法を参考に、①主題は何か、②注意すべき語句とその語句を使った例、③鑑賞(どこに感心したか)を学習欄に書くようにさせたりしました。

これがよかったのか、その後宿題を深堀できて、国語科の先生にほめられました。この時期は、理科の先生にも何かと相談して、「あーだ、こーだ」ともがくうちに、7月にトップクラスに戻ることができました。

5年生の夏休みの過ごし方

いま思い出しても、この5年生の夏休みのテコ入れは効果的だったと思います。

5年の夏休みは、苦手分野を克服する最後のチャンスと思い込み、気合を入れて臨みました。トップクラス担任の山﨑先生に夏休みの効果的な復習方法をご相談すると、「公開テストを上げたいなら最高レベル演習を取るのが正解、夏の目標としては、基礎体力作りにしましょう、秋から宿題を早くできるようになります」というアドバイスでした。

苦手分野の対策

以下のようなやり方をアドバイスされました。このやり方は、その後も不振に陥ると実行していました。

  1. 今までの復習テストの平均点以下の単元やり直し
  2. 公開テストの全問題をエクセルに並べ出して、ソートをかけて、正答率が高いのに間違っている苦手分野を洗い出して対策すること
  3. 最高レベル演習の図形はやり直す(「今年の夏は図形の夏くらいにしてもいいですね」と言われました)等々

とにかく算数理科を何とかしないと明日はない、と思い込み、山﨑先生の指示を忠実に守り、苦手分野について、算数は、小3の冬期講習までさかのぼり、長期講習の講座から、ベーシックまで復テをやり直し、重点分野はテキストの例題などを全部やり直しました。

特に「今年の夏は図形の夏」というのは後から考えると大変慧眼といえる指示でした。完全に図形をやり直したのですが、受験直前になっても図形に苦しみましたから、このタイミングで総復習をやっておかなければさらに苦しい展開になっていたと思います。

5年の夏休みに必死に頑張ったのが救いになったのか、その後はトップクラスに安定してとどまり、山﨑先生が予言された通り、宿題でアップアップすることはなくなりました。

山﨑先生にいただいたアドバイスを次回も紹介します。

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