5月の母の日には開成運動会へ

こんにちは、ワーキングマザーのための受験留学アドバイザー・喜連川綾乃です。
大変ご無沙汰してしまいました。どうも年明けから手の調子が悪く、PC操作を控えております。だいぶ落ち着きましたので、無理のない範囲で投稿を再開していくつもりです。この間、時間を無駄にしたくないと思い、英検やTOEICの受験対策として勉強を続けていました。この方面でも何か役に立つことを発信したいと思います。
さて、今年は開成の運動会がついに一般公開されることになりました!!私は以前から、開成進学を決める前に運動会を見てもらいたい、と言ってきました。
受験希望者に見学を強くお勧めする理由
開成生の魂
息子が中学1年生になった時、開成の運動会を初参観した時の驚き、感動は忘れられません。「どうしたらここまで熱くなれるのか?」という思いがありました。
受験間近にもかかわらず、高校3年生がすべてを賭けるのです。「東大合格者数日本一」からは想像できない姿です。(開成に進学すると、それが普通だと思い知るのですが)負けると開成生が男泣きに泣き、保護者も涙にくれます。競技だけではなく、長い伝統と歴史を感じさせる舞台回しも見る価値があります。開成の運動会には先輩から後輩へと引き継がれる伝承のお作法があります。コロナで中断した時には生徒からもその伝承が途絶えることを心配する声が上がりました。
開成の生徒が「歴史と伝統を大切にしたい」という発言をすると、真面目でお堅い校風のように感じますが、そこには実態があるのです。
特に、最後の部で実施される、高校3年生の「棒倒し」は開成生にとって絶対負けられない神聖なゲームです。上半身裸で戦うこの試合は開成生の真骨頂です。
運動会は全員参加
運動会の運営には縦横に様々な役割があり、特に高校3年生は全員何らかの係につき、組織的に動きます。もし運動会にアレルギーがあり、意欲が湧かないという生徒がいれば、色々な意味でアンハッピーです。運動会のために懸命に仕事をする生徒が尊敬される風土だからです。「開成運動会バンザイ」と三唱するのは時代離れしているとシラケるかも知れません。
受験希望者や保護者におかれては、ぜひ事前にリトマス試験紙として観覧をして頂き、アレルギーがないか、溶け込めそうかをチェックいただくとよいと思います。
希学園の山﨑先生からは「開成を知るには運動会なんですけどね」と後から言われましたが、うちの息子は文化祭と学校説明会だけで志望を固めて、幸いにして熱狂派になりました。
開成だけでなく、他の伝統男子校も多かれ少なかれ似たような文化はあると思います。良い点ばかりでなく、受験や留学が二の次になるリスクもありますので、一定の覚悟が必要かも知れません。
観覧要領
実際はどうなのか?
学園からも観覧上の注意が発信されています。毎年同様の注意がありますが、まず相当に朝早くから行列が始まりますし、脚立を持って見学する方は多いです。
運動場の周囲は幾重にも人だかりになりますが、観覧者の入れ替わりもありますので、ある程度すれば前の方には進めます。
◎学園の「大運動会(5 月 11 日開催)の観覧について」
◎生徒によるフェイスブックページ
https://www.facebook.com/kaiseisportfes
開成ってどうなの??
愛校心のネットワーク
息子が卒業して数年が経つ今、開成時代のまったく勉強をしない日々、何も強制されず、生徒任せの校風にママたちで心配をした思い出も遠くなり、また別な情景が見えつつあります。
運動会で育まれた独特の愛校心は極めて強く、「開成会」という地区ごとや業種ごとのOB会が多種多様にあり大変に盛んです。そこでは運動会で所属した組の「色」で紹介し合い、運動会での係が何だったかで人となりが分かり合えるそうです。最後は校歌に合わせて、元応援団長などが振りをつけて全員で熱唱します。
前首相の岸田文雄氏もその開成愛で有名な方で、国会議員や各省庁にも開成会があります。「学閥」とよく言われますが、その根っこには運動会で育まれた縦割りの組織対応力があると思っています。
私たちママOBもいまだにクラス会をやって楽しんでいますよ。
