高校留学

ボーディングスクール受験戦記 中高一貫校・純ジャパのチャレンジ その4.「ボーディングスクール」への道

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こんにちは、ワーキングマザーのための受験留学アドバイザー・喜連川綾乃です。

息子を高校留学させようとソリューションを求めてたどり着いたのは私の憧れのボーディングスクールでした。しかしながら、実現できるのか先が見えない険しい道でした。

※写真は実際のキャンパス訪問の様子です。

ボーディングスクールとは?

日本には具体的な情報がない

「ボーディング(boarding)」とは「寄宿」を意味し、「ボーディングスクール(boarding school)」とは直訳すれば「寄宿学校」となります。

アメリカでは良家の子弟が親元を離れた寮で生活をしながら、一定の規律のもと、勉強やスポーツ、課外活動に切磋琢磨しながら励み、手厚い大学進学指導を受ける教育機関ととらえられます。

日本人が具体的なイメージを的確に持つことは大変難しいと思います。親御さん自身がボーディングスクール出身でもなければまず実感が湧きません。日本人受験生には、情報がないことが必ず悩みの種になります。

また、ボーディングスクールの存在意義も変わりつつあります。

今から30年くらい前にはアイビーリーグに行くためにボーディングスクールに行かせる、という考え方もありましたが、現在は大学側が入学審査で多様性を非常に重視しているため、特定のボーディングスクールに入ったからアイビーリーグに合格するというわけではありません。

一人一人の個性を発揮せしめるフィット感のある学校選びが大切なのです。

私の憧れ

縁がないと思っていた世界

私にはボーディングスクールに留学してアメリカのブラウン大学に進学した知合いが2人いましたし、元上司のお嬢さんもボーディングスクールで充実した生活を送っていました。

自分には縁のない世界だと思いつつも、ボーディングスクールの世界に憧れを持っていました。

但し、彼らは全員インターナショナルスクール出身者で、卒業を前提とした入学です。うちの息子の場合は純ジャパで、英語力や背景が異なり、しかも単年の留学希望です。

一体、息子のケースでボーディングスクールへの年間留学が可能なのか?また、ボーディングスクール受験とは何をすればよいのか?頑張れば手が届くのか?

その時点では何もわかっていませんでした。

判断基準が見えない

何がわからないかもわからない

ボーディングスクール留学というのは、いわばたどり着いた私の仮説であり、開成でも前例はありませんでした。実現可能性があるか分かりません。

公立校と私立校との違いも合理的に判断できず、トップテンスクールなどの超有名校の名前は見聞きするものの、それ以外は聞いたこともなかったのです。編入での単年留学が可能なのか、合格基準の具体例、学校評価やそこでの勉強のレベル感などについてできる限りインターネットで情報収集をしましたが、私の判断材料になるような具体的事例はありません。

正直なところ、「何がわからないかもわからない」という状況でした。

思い込みで混迷を深める

現実離れした高望み

さらに混迷を深めるものがありました。私の知人がChoate Rosemary Hall(チョート・ローズマリー・ホール)というトップテンスクールの出身者であったことや、息子が開成という日本のトップスクールにいるということで、現実離れした高望みからスタートしてしまったことです。

日本の中学受験の感覚でトップテンクラスも視野に入れつつ、できる限り良いランクの学校選びをしたいと思っていました。

後にこれはまったく的外れだったことがわかります。

ちなみに、「日本の開成中学の生徒」と言うのはアメリカのボーディングスクール受験ではまったく役に立ちませんでした。

有名ボーディングスクールの留学生審査は完全な買い手市場で、海外から膨大な数の出願があります。各校ともグルーバル化は標榜しているものの、個別のお国事情を考慮することはありません。

日本のトップスクールの生徒だとしても、審査上、ポテンシャル評価で下駄をはかせてくれるようなことは決して期待できません。

焦りで失敗ばかりの時間とお金・労力の無駄遣い

日本人留学生としてボーディングスクールに出願する、ということがどういうものなのか分からない状況のもと、さらに焦りに拍車をかける事態がありました。

中2の夏休みを利用して、息子をサマースクールに行かせる計画があり、そのタイミングでアメリカのボーディングスクールも一緒に訪問見学してきたかったのです。その訪問先選びをどうしたらよいか途方に暮れていました。

自分の眼で確かめて何とか少しでもレベルの高い学校に子どもを送り込みたいという一念があり、言わば体当たりで確認しようとしていたわけです。

そして本当は書きたくないような大失敗をしてしまいます。

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