ボーディングスクール受験戦記 中高一貫校・純ジャパのチャレンジ その2.私の早期留学プロジェクト
こんにちは、ワーキングマザーのための受験留学アドバイザー・喜連川綾乃です。
「純ジャパボーディングスクール受験戦記」は以前お話しした「中高一貫校からの高校留学」のオリジナルバージョンです。
中学2年生の息子をアメリカのボーディングスクールに留学させようと決心してから実行に移すまでの私の苦闘をさらに詳しく綴っていきます。
※写真は実際にアメリカのボーディングスクール現地を面接のために訪れた際の写真です。
早期留学は私の人生そのもの
早期留学が鉄則と考える背景
息子が開成中学に入ると同時に、彼を何としても早期に留学させたいと、「私の早期留学プロジェクト」を開始しました。
一般的に英語の習得時期は早ければ早いほど有利で、「遅くとも高校で留学を体験すること」というのは私のこだわりの教育方針であり、中学受験や大学受験に勝るとも劣らない最重要事項です。世界基準で恥ずかしくないレベル感で英語を操ることができるようになるためには、ティーンエイジャーの内に留学することが最低限必要かつ、現実的な方策だと思っていました。
私の人生そのもの
ティーンエイジャーの内に留学することが大切、と考えたのは私の人生そのものです。
昔、私が働きだした頃の昭和末期から平成の時代には、自分も含め英語を自由に操れる日本人ビジネスパースンは稀有でした。海外企業とのビジネス現場にいる日本人には、いつも英語が悩みの種、コンプレックスの元になるのを見てきました。(もちろん、自分も含め)日本側を代表して、アメリカ人にプレゼン出来る人がいないからです。
私の上司の世代だとせいぜい大学時代の留学経験者が貴重な存在でした。私が働いていた外資系企業の日本人トップマネジメントは、「能力的にはたいしたことないけど、あの世代であれだけ英語ができる人はいないんだよ」と言われていました。
私が垣間見た日本の一流企業からアメリカのビジネススクールにMBA取得のために派遣された優秀なエリート達にしても、他の国の留学生に較べて英語力は目立って劣後していました。英語が苦手なため、その素晴らしい頭脳勝負一択で、仕方なくディスカッションに参加する有様でした。
そうした中で高校時代に留学した経験のあるビジネススクール生は比較的快適に過ごしていることが印象的でした。それでも、「英語には困らないけれど、表現が直接的すぎると思うことはある」という説明がありました。つまり、幼少のみぎりから英語圏で育った帰国子女とか、インターナショナルスクール出身者でもない限り、高校時代までに留学することが、英語の運用能力を身に着ける上で最低限必要だと気づいたのです。
クラスで一番英語が下手な日本人
現状の日本の一条校の英語教育で自然体に過ごして、海外に留学した場合、どうなるでしょうか?
恐れずに言うと、まずはクラスで一番英語が下手な層になってしまいます。日本全体の英語レベルが低いからです。
私はハーバードMBAのクラスを見学したことがありますが、超優秀な東大卒の日本人がそうなっていました。彼女への教授の評価は「英語に問題を抱えつつも頑張ってディスカッションに参加していることに満足している」というものでした。英語力がなくとも優れた基礎学力、経験を保有し、授業内容自体は楽勝、という実力値だからこそ得られる評価です。
実力と英語力の両方備わっていればどんなに素晴らしいだろう、とその時感じたのです。
将来のグローバルリーダーを目指すということ
日本の学校教育でも英語の4技能のスキルアップが図られつつありますが、将来国際会議の場で通訳なしでコミュニケーションができるグローバルリーダーを目指すにはそれだけでは不十分と言わざるを得ません。
うちの息子のように純ジャパ高校留学組ですと、帰国子女やインターナショナルスクール出身者に較べるとぎこちなさは残ることは否めませんが、アイビーリーグでもクラスで一番英語が下手、という状況ではないそうです。
国際社会の競争の土俵で実力勝負できるという域に到達できたことを嬉しく思います。