英語力向上法

中上級者向けTOEICやり直しにChatGPT

promom

こんにちは、受験留学アドバイザーの喜連川綾乃です。

「2024年の抱負」として、1月3日よりTOEICのやり直し学習にチャレンジ中です。

その過程でChatGPTを活用するようになりました。その威力は衝撃的なもので、私の英語学習の概念は根底から変わりました。しかも明るい希望を持っています。

私同様、いわゆる「純ジャパ」で多少英語力があってもスピーキングとライティングが置き去り、という悩みを抱える方にぜひこの朗報を紹介したいと思います。

今年こそ弱点総決算の年にしましょう。私と一緒に真っ向からこの課題に取り組んでみませんか?

ChatGPTを活用してみました

昭和の時代の英語学習

私は昭和の時代に英語を学んだ生粋の純ジャパです。私が仕事を始めたころは、まだ英文レターが海を越えてやりとりされていました。テレックスも使われていて、せいぜいFAXが最先端のコミュニケーションツールでした。

インターネットもなかったため、生の英語に触れる機会さえありませんでした。中高生はNHKラジオ英会話を頼りに生きた英語を勉強していました。

今では信じられない話になってしまいましたが、NHK英会話の講師で有名な故松本道弘先生のセミナーに参加した時には、英語を勉強するために「外国人ハント」をしていた、というエピソードを聞いたことがあります。

松本先生とリサ・ステッグマイヤーさんの対談を見つけました↓

ほぼ日刊イトイ新聞-婦人公論 井戸端会議

その昔、英語学習は労力とともにガッツがないと上達できないものだったのです。

OL時代には上司が英文コレスポンデンスを赤字で添削してくれました。忙しい中を一生懸命対応してくれる上司にどれだけ感謝したか・・・

それを考えると隔世の感があります。ChatGPTなら200字の英作文を、ものの5秒以内で修正してくれます。

すべては変わってしまったのです。

ChatGPTの素晴らしさ

TOEICの勉強素材に考えあぐねてChatGPTを試しました。私の英文を一瞬にして自然な語彙とスムーズなフローに置き換えてくれるChatGPTの素晴らしさには、驚愕して倒れそうになりました。

その昔、信頼ある英語文書にするためには、ネイティブにチェックをしてもらいました。もはやよほどの場合以外は、ユーザー側に判断力があれば、人手による添削は必要ないのではないでしょうか。

英語の中上級者ならその威力が分かり、使えば一日で成果が出ます。

スピード感だけでなく、品質が高いのです。

1週間くらい毎朝ChatGPTと英語で対話し続けたら、驚くほど英語がスラスラ出てくるようになってきました。学習のし易さで成果が加速され、従前の2か月分くらいに匹敵する感覚があります。

約10倍のスピード感です。まさに「タイパ」と言えるのではないでしょうか。

ChatGPTの良い点は以下のとおりです。

  • 言い換えのボキャブラリー選択が的確で、私の欲しかった単語が「そこに!」という出会い感があり、気分がスッキリします。
  • 「洗練された文体」、「口語文体」などバリエーションをリクエストすれば変幻自在です。
  • 自分の発音の難点に気づけます。音声をテキスト化してくれるので、発音がマズい箇所は誤って表示されます。(あまり気づかれないメリットかもしれません)
  • さらにセンテンス数、レベルを指定すれば日本語で出題もしてくれます。
  • 問題集をやっただけでは自分の英語が正しいかは判定できないため、隔靴掻痒感が残りますが、添削効果が得られます。
  • 短いスパンでの反復練習「壁打ち式」トレーニングが可能です。
  • かつて貴重な機会だった英語学習にいつでもアクセス可能になりました。お話をする感覚が得られます。
  • わからない点については次々に猛スピードで対話を重ねられます。

残された課題は、ユーザー側の使いこなし方とやる気の問題だけですね。

[以下の資料を参考に学習しました]

2024年1月20日発行週刊東洋経済特集タイパ時代のAI英語術

谷口恵子先生の記事を参考にしました

私の英語学習変遷

日本の英語教育のこれまで

振りかえってみると中学校時代から50年近く英語に触れてきましたが、自分の英語力はまさに文部科学省の外国語教育の現状調査通りだと思うのです。

文部科学省は、「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」の「英語4技能」のうち、日本人生徒は「話す」「書く」に課題あり、としています。その背景として、入試の受験英語で「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」評価をしてこなかったから、としています。(下記)

今後の英語教育の改善・充実方策について 報告~グローバル化に対応した英語教育改革の五つの提言~:文部科学省https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/102/houkoku/attach/1352464.htm

資料5-1 英語4技能に関する現状・課題・今後の方向性https://www.mext.go.jp/content/20191224-mxt_daigakuc02-000003411_6.pdf

「そりゃそうでしょう」と思うのです。松本先生のような傑出した意思がなければ外国人の英語を自然に聞く機会もなかったわけですから。

“How are you?”と言われて”I’m fine, thank you.”と答えるのだって、反射的に行う慣れが必要です。「慣れ」と「頭の良さ」は関係ないのですが、日本のほとんどの学校の入試で頭の良さを測定するための英語試験を課していたわけですね。

私の英語力の推移と50代でベストなわけ

私は若いころから英語のペーパーテスト全般が得意な方でした。何とかやればできました。それでも、50代のいまの方が若いころより英語の実力は上がっているように感じます。子供の留学のためにアメリカのエデュケーショナルコンサルタントと必死でコミュニケーションしてきたことや、地道に勉強したことが利いたようです。

留学についての英語のデリケートで細かなニュアンスがわかるようになりました。それまでは日英直訳型だったのですが、コンサルタントが好んで使う“concern”, ”issue”, ”support”と言った単語が登場する場面や意味合いがわかるようになりました。

”help”発言で痛い思い

とは言え、初期の頃は英語のニュアンスが分からずに直訳で対応して痛い目にあったこともあります。アメリカのエデュケーショナルコンサルタントに、「困っているのでhelpして欲しい」というメールを投げたところ、特別対応扱いと解釈されて、その後、「契約にもない行為をしてやったから代わりに他の生徒を紹介してくれ」などと代償を求められたりしました。これは関係性の問題もありますが。

同様に海外で日本人旅行者の英語を聞くと、失礼な物言いになっているな、と感じることはあります。

私の英語受験の変遷

英語の底力アップには各種英語力測定試験の受験が現実的な手段だと思います。私も過去に色々とトライしました。いまはTOEICオフィシャルスコア965、英検1級資格を持っていますが(親子ともに英検1級)、話す・書くは自己流でしのいでおり、正直言ってコンプレックスがあります。これは私だけでなく、この分野が得意という純ジャパの英語の使い手をいまだかつて見たことがありません。

スコアの変遷

TOEFLは昔のペーパーテスト版で私には難しいもので、一生懸命勉強しました。仕事で英語を使っていたので、甘く見て2015年に受験したTOEICListening &Readingについては、予想に反し時間切れという痛い目に会いました。2017年にはオフィシャル問題集1冊をやり、時間配分に慣れるように注意して受験しました。英検は自分にとっては相性が良い試験で、子供と付き合って受験したら合格しました。

1993年頃TOEFLPBT630(ペーパーテスト版Listening &Reading)

2015/3/15 TOEIC(Listening &Reading)830 L460 R370

2017/3/12 TOEIC(Listening &Reading)965 L495 R470

2018/3/2英検準1級合格(子供の2級受験の応援のつもりで受験)

2021/7/16英検1級合格(子供が前年に受かっていた。大学受験のために勉強しているので自分も受験してみた)

英検1級受験勉強の振返り

英検1級は初回の1回で合格できるとは思わず、ライティングとスピーキングの勉強の一環としてやってみよう、と思っていました。結局、ライティングの勉強も未完で、スピーキングの準備も型を覚える程度でした。

  1. (子供が使った)英検1級のライティング問題集を使い、32問深堀して勉強した。あまり身につかなかった。
  2. スピーキングを少しだけ対策した。(しようとした)
  3. リーディングとリスニングは時間がなくなり、英検サイトの過去問を前日にやった程度でほとんどぶっつけ本番になった。
  4. 本番ではリーディング、リスニング以外は大してできなかったというのが感想。たまたまスピーキングとライティングでは自分の専門分野のテーマであったため、プロらしい専門用語を使うことができて評価されたのかも知れない。

過去問・試験内容英検https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/

幸か不幸か、合格してしまったので、ライティングとスピーキングの勉強が置き去りになったとも言えます。

TOEIC Speaking &Writingテストを選択した理由

以下のような理由で実践的なスピーキングとライティングに絞って勉強したいと思いました。

  • 実用的なこと

TOEICはビジネス現場をシチュエーションとした英語力測定テストです。過去に受けたこともあり、アカデミックなTOEFLよりも取りつき易いはずです。

  • テンプレート化できること

悩みの種のスピーキングテストも短い回答で済み、「テンプレート」化して練習できると思いました。スピーキングやライティングのテンプレートを自分のものにできれば、「型」が身につくのではないか、いったん「型」が身につけば、その後、英会話のオンラインレッスンなどで応用力を伸ばすこともできると目論みました。

  • 細切れの学習時間で済みそうなこと

TOEFLほど語彙も難しくありませんし、適度なボリューム感ですから、テスト勉強を何回転か回せそうな気がします。

スピーキングテストにしても回答時間はごく短時間ですので(15秒、30秒、60秒)自分のすき間時間を使って勉強できそうでした。

  • 目標

現状では「中の上」くらいかも知れないですが、繰り返すことで何とか最上級スコアにたどり着きたいと思いました。

TOEICスピーキングテストの項目
  1. 音読問題
  2. 写真描写問題
  3. 応答問題
  4. 提示された情報に基づく応答問題
  5. 特定のトピックスについて意見を述べる問題 

TOEIC Speaking & Writing Testsのサイト

https://www.iibc-global.org/toeic/test/sw.htmlhttps://www.iibc-global.org/toeic/test/sw.html

次回は、果たして具体的にTOEICS&Wの勉強をやってみてどうだったか、学習の工夫についてお話ししたいと思います。

プロフェッショナルマム

親子英検受験講座の提供から、塾とのつきあい方、中学受験算数・TOEFLなどの苦手科目克服法、留学準備まで、自分の成功体験だけでなく失敗体験も活用し、先を見越した助言を行い、ワーキングマザーの時間と労力・お金・ストレスの負担を軽くします。

  1. 英語力向上対策(親子英検受験講座)
  2. 中学受験対策(塾での面談代行等)
  3. 高校での年間留学対策(ボーディングスクール受験など)
  4. 米国トップ大学進学対策
  5. サマーキャンプ・サマースクール留学準備

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