海外大学受験のための課外活動の探し方・立ち上げ方
こんにちは、ワーキングマザーのための受験留学アドバイザー・喜連川綾乃です。
私は息子の海外大学受験のために課外活動の立上げについてありとあらゆることを試行しました。その結果、日本の環境ではハイレベルな活動をしようとすると相当な突破力が必要だと思いました。その中で学んだことを整理してお伝えしたいと思います。
私自身の社会貢献にもなりますので、お悩みの受験生はぜひお気軽にご相談ください。ただ、立上げには時間がかかりますので早い段階での検討をお勧めします。
また、将来留学を目指す中学生は、何らかの活動に参加し経験を積み、自分なりのネタを磨いていくことをお勧めします。
課外活動の意義と難しさ
課外活動の意義
トップ大学になるほど成績、テストで優劣はつきません。合否に大きく影響し、直結するのが課外活動から読み取れる出願者のユニークな才能や人となりです。
天が二物も三物も与えたような、一人でスポーツでも研究でも芸術でもうなるような実績を挙げている出願者や、数学オリンピックや物理オリンピック国際大会の金メダルクラスの出願者は別として、ほとんどの場合は、受験に備えて準備することになります。
合格のために自らを差別化する生命線と言えます。
課外活動の難しさ
受験塾では、この領域についてはアドバイスや過去の事例程度は教えてくれますが、遂行にはそもそも高い自主性や積極性が必要となるため、本人の問題になるのです。
もし、何か塾が薦める出来合いの企画があったとしても、それをきっかけにして自分の価値観を投入してユニークなものに発展させる必要があります。
多くの場合、いかに限られた時間の中で自分らしさのあるテーマを見つけて実績を上げるかが成功のカギになります。
アメリカの私立高校の場合は、ボランティア活動の他、授業にもリサーチ研究活動があったりして、課外活動で行き詰まるという苦労はあまりないと思います。
また、アメリカの高校生にはふんだんにインターンの機会がありますが、日本では18歳未満の高校生には一般的に門戸が開かれていません。環境の違いを乗り越えないといけないのです。
私が見てきた主な課外活動
私が検討したり、情報収集した各種課外活動の情報です。本当に自分がやりたいことを実現するために細い、細い糸をたどって、自分からアタックして入口をこじ開ける勇気が必要です。
1. インターナショナルスクール生のアクティビティ
ASIJ(American School in Japan)の生徒さんなどはハンズオン東京のユースボランティアで活躍しているケースを見かけました。日本人生徒も参加可能なので、試す価値はあると思います。ボランティア活動時間の証明書も発行してくれます。
但し、早いうちから参加して長期間継続参加し何らかリーダー格となる必要があると思います。インタナショナルスクール生の参加が多いので生きた英語を学ぶ機会になるかも知れません。
2. 大学教授の研究アシスタント
自分の研究したいトピックスについて大学教授にアタックして売込み、研究に参加させてもらう方法です。国内だけでなく、海外の教授に自分でアプローチして実現した生徒もいます。国内外ともに研究熱心な大学教授であれば、熱意を見せれば会ってくれるそうです。
ハードルが高そうですが、意外に実現してやり切っている生徒がいますので、チャレンジする価値はあります。
成功して信頼関係ができれば、推薦状をいただくことも期待できるため、一石二鳥になります。
3. 被災地支援ボランティア
東日本大震災後には、被災地支援ボランティアを目指す志ある高校生を多くみかけました。大変よいことだと思います。
4. 社会的課題解決のための人材育成に参加
あまり多くはありませんが、企業から支援を受けるなどして社会的課題解決のために人材育成を行うNPOが高校生にもインターンの門戸を開いている数少ないケースがあります。
代表例が特定非営利活動法人エティックです。
5. 企業インターンやNPOインターン
前述のとおり、18歳未満の高校生は採用対象となりづらいようです。縁故をたどるなどして紹介を受けます。
開成の先生に相談したところ、開成会というOB会のFacebook(非公開)で掲示を出したらどうか、と言われました。
6. 英語ディベートや模擬国連
もはや海外大学志望の日本の高校生の定番と言われています。「ありきたり」という否定的な声も聞いたことがありますが、国際大会での入賞などの高い実績を積むにはそれなりの実力と大志が必要です。
本人の将来計画と一致していれば素晴らしいと思いますし、ディベート力は進学後に必ず役立つはずです。ハーバード大の進学者の活動で見かけたことがあります。
7. 自分なりのボランティア
自分で何らかのボランティアをずっとやっていたという立派な事例もあります。あるべき姿ではないでしょうか。
8. オープンな情報収集
- 東京在住外国人向けのニュース媒体などに手がかりとなるボランティア活動が掲載されることがあります。
- 日本からのアイビーリーグ大学などへの留学生をLinkedInで検索すると、過去にどのような課外活動を行っていたかが良く分かりますので、参考にするとよいと思います。
意義あることを実現できれば、きっと合格を手繰り寄せられると思います。
ぜひ一緒に頑張りましょう!!