2月1日開成中学受験本番までのリアルストーリー
ワーキングマザーのための受験留学アドバイザー・喜連川綾乃です。
2月1日の中学受験まで2週間を切りました。受験生と保護者の皆さまはラストスパートに必死のこととお察しします。私には人ごとのような気がしません。
中学受験への応援を込め、我が家の中学受験直前のリアルストーリーを綴ります。
西大和・栄東の受験結果発表
予想外の平均点以下で追加対策
1月にはいわゆる「前受け校」として、開成の首都圏模試の位置付けと勧められた奈良県の西大和学園中学校(1月11日)と埼玉県の栄東中学校(1月12日)を受験しました。
この時期はうちの息子は体力的に一番きつく、西大和受験前日はダウン状態になり、果たして受験できるのか不安になりました。お灸をして休ませました。受験まで風邪対策にお灸は続けました。
西大和受験の当日、試験後に塾に行った息子が帰ってきません。どうしたのかと嫌な予感がして待っていると、「Y先生に開成対策を聞いてきた。国語ができなくて、算数で振り切られたら終わりだから、国語の授業でやった過去問の解き直しをやれ」、「出そうな問題について、模試の過去問をやるからやれ」と言われた、とのこと。
息子がめずらしく自分で攻めに出た姿勢に涙が出そうになりました。本当に開成に行きたいんだと胸が熱くなりました。率直に言って、何としても合格させてあげたいと思いました。
栄東は特待合格でしたが、何と、得意なはずの国語が平均点すれすれ、理科は平均点以下、という結果に。
西大和については、本人が「落ちた」、というので半分あきらめていたところ、1月14日に会社のネット上で合格を確認することができて、泣きそうになりました。西大和試験会場は事実上の首都圏での開成模試の様相でした。これで数か月ぶりにホッとしました。
私も塾のチューターのY先生と1月14日に面談しました。
西大和の得点結果については、社会以外は合格者平均を全部下回っていました。栄東、西大和の結果で、得意の国語で得点できないことがわかり、受験まで3週間の時点で、漢字や語句のやり直しとなりました。この時は本当に焦りました。
Y先生と相談した結果、西大和の結果を分析して以下の対策を練りました。
算数については、①問題の見極め力をつけること、②うっかりミスに気を付けること。社会については、①うっかりミスに気を付けること、②過去問の見直しをすること。理科については、①暗記ドリルのやり直し、②試験の受け方注意、③問題の勘違いに注意すること、④授業でやった過去問演習からおすすめ問題を選んでもらい振返りをすること、等の対策を練りました。
受験直前までのスケジュール
「試験が1週間早く来ても大丈夫なように」
1.1/17~1/22最後の直前対策
(1)過去問
- 温存しておいた前年度分を終わらせて、各校の前年度問題を横断的に見る
- 新しい年度からやったものの見直し
(2)ミス癖の直し
- 気づきメモに軽くまとめる
(3)弱点補強
- 「中学への算数」で慣れること・「日々計」でミス撲滅・答案余白の使い方工夫
- 漢字のやり直し・ことわざ・語句・文法・「漢字大王」やり直し
- 開成の志別過去問解き直し
- 算数初見でのやるべき問題見極め
- 理科暗記ドリルやり直し
2.1/23~1/29居残り自習はしない、早寝早起き、体調第一
Y先生からは、「試験が1週間早く来ても大丈夫なようにせよ」とのこと。
- 総復習
- ミス癖の撲滅、暗記
- きれいな手で早く書く心がけ
3.1/30前々日特訓
終日塾で過ごす。
4.1/31前日特訓
終日塾で過ごす。
受験直前の心境
やり尽くすこと
最後まで私には自信がありませんでした。以前にも言いましたが、子供を一か八かで受験に送り出すことは恐ろしくてできないと思いました。
息子の開成合格は、1点差の勝負になると考えていましたので、1月後半はとにかく1点でも多く取れるように対策しました。社会の漢字まで見直しました。
やれるだけのことはやり尽した結果、嘘のようですが、1月30日の夜にはついにもう勉強することが無くなってしまったのです。
謙虚であること
1月31日にY先生から「謙虚」という文字を書いた紙をいただきました。
そういう状況で、2月1日の受験の日を迎えました。
受験前の調整や準備
体調管理や準備物
受験1週間前は夜10時ごろに寝て、受験時間と同じ時間帯でシミュレーションした生活をしました。朝は2日前くらいまでは無理に起きず、疲れをためないようにしました。
下痢止めのストッパ、カロリーメイト、エネルギーゼリー、合格ビックル、暖かいカシミアの靴下、温度調整しやすいシャツとベストの組み合わせ、少量でもエネルギーを取りやすい朝食
なお、不要な学校も多いのですが、開成受験にはお弁当が要ります。卵焼きやなぜかパイナップルを入れたことをおぼえています。
試験時間中、保護者はずっと祈るような気持ちで、講堂で待機します。冷えますのでブーツをはくとよいと思います。(これは他の学校も同様です)
受験前夜と2月1日受験当日
受験前夜
前夜は、塾からのお休みコールで機嫌よく休み、私まで嬉しくなりました。
2月1日受験当日
当日のミニ講義では今年の開成の算数は、7年周期で2番目に難しい年の予想、と初耳のことを言われ、不吉な予感がよぎりました。
本人は落ち着いて試験に向かいました。
受験後ノーコメントでしたが、まなざしは落ち着いていたので、やり切ったのかな、と会った瞬間に感じました。割合に平常心という印象でした。後で聞くと、算数が難しくて泣きだす子もいたそうです。
無事入学すると、受験会場係を志願してやっていました。開成ノートがもらえます。
うちの息子が中学受験時代ほど勉強しているところはその後見たことありません。たぶん開成の同級生もそうだと思います。
今、この瞬間をぜひ大事になさってください。