海外大学合格発表について考えたこと
こんにちは、ワーキングマザーのための受験留学アドバイザー・喜連川綾乃です。
3月末までにアイビーリーグなどの海外大学の合格発表がリリースされました。身の回りの合格状況を見て感じたことを綴ります。
ボーディングスクールからアイビー進学のチャンス
ボーディングスクールの優等生でも困難
超難関ボーディングスクールで優等生となり、課外活動で成果を上げた非の打ちどころのない日本人留学生でも、アイビーリーグ合格は難しかったという印象です。
日本人であってもアメリカ国内での競争となり他のアジア人などとも比較されますので、アイビー合格のためにはズバ抜けた受賞歴や活動歴などが必要となります。
例えばこういう方ですね(ボーディングスクール出身のアイビーリーグ大生)
https://www.yanaitadashi-foundation.or.jp/voice/tanaka-riku
同じスペックで日本からの出願であれば?
「たら・れば」の話になってしまいますが、非の打ちどころのないボーディングスクールの日本人が、同じ英語力、課外活動歴、成績でそれなりの出願戦略をもって日本の高校から出願するならば、アイビー合格の可能性は高まると思います。
なぜならば、うちの息子の事例のとおり、日本国内の競争にある程度限定され、大学側も採用の心づもりがあるからです。息子の場合は、純ジャパですが高校留学で英語力を底上げしました。
日本の中高一貫進学校の「隠れ帰国子女」の存在
留学に優位性
開成や聖光学院には、帰国子女でありながら、一般入試で合格しているといういわば「隠れ帰国子女」ともいうべき稀有なスペックの生徒がたまにいます。こうした生徒がそれなりの大志と出願戦略を持って出願するとアイビーリーグにはかなりすんなりと合格できると思います。
私の知っている帰国子女の開成生はイエールに合格しました。
その理由は:
- TOEFLにそれほど苦労しない
- SATのMATHセクション満点と、Verbalセクションも高得点が狙える
- 面接などに苦労しない
しかし、パーフェクトな成績と課外活動をやり抜く決意や熱意が絶対的な前提になります。
コンサルとの相性は大切
合わない場合は要検討
低学年の頃からコンサルと契約しているご家庭をかなり見かけました。しかし、コンサルがうまく機能していないケースもあります。コンサルも人間ですので、相性その他の条件によってガラっと状況が変わります。
もし疑問が湧いたら、コンサル会社に相談することをお勧めします。
私の知合いはずっとコンサルについて悩んでいたのですが、その方が辞めたことで別のやる気のある担当者になり、格段によくなりました。
私もネガティブな評価ではありませんでしたが、コンサル担当が変わったことでより良くなった経験があります。
早めにおさえておきたい!海外大学受験の基本
完璧な成績が必須
藤原遥人さんは開成高校に進学して3年間過ごしてから東大に進んでいます。(ちなみに別のブログでは開成高校時代に真摯に勉強したことを語られたことが新鮮な驚きでした。)
海外大学にも関心があったけれども、高校の成績を完璧にできなかったのであきらめた、と語っています。
海外大学を目指す準備(少なくとも心の準備)を中学くらいから始めていれば、選択肢に入ったかも知れません。
中高一貫進学校の中学生は有利
海外大学進学への助走
中高一貫進学校の中学生は高校受験の必要がありませんので、中学のうちに将来の留学を視野に入れて情報収集したり、サマースクールなどで英語力を磨いたりするなどの経験を積むことができます。
中高一貫進学校の中学生は海外大学進学に向けて助走できるところがアドバンテージだと思います。